東京七宝ブログ

宝石や天然石とは違った輝きを放つ!七宝焼きのリングの魅力に迫る

宝石や天然石とは違った輝きを放つ!七宝焼きのリングの魅力に迫る

「七宝焼き」というと有田焼きや伊万里焼き、九谷焼きなどと同じ陶器・磁器の焼き物を想像する人がいるかもしれません。

ところが実際の七宝焼きは、主に装飾品やアクセサリーなどが作られる工芸品です。吸い込まれそうに艶やかな色合いやなめらかな質感が魅力の七宝焼きのリングは、近年マリッジリングとしても人気を集めています。そんな七宝焼きのリングの魅力に迫っていきます。

伝統工芸品である七宝焼き

七宝焼きは、金・銀・銅といった金属にガラス質の釉薬を使い高温で焼く金属工芸です。ガラス成分に金属が着色剤となり、仏典に出てくる「七つの珠玉(七宝)」のような美しい色合いに変化することから「七宝焼き」と呼ばれるようになりました。出したい色を出せるようになるには、熟練の技が必要です。

そんな七宝焼きで、ブローチやイヤリング、ネックレスやリングなどさまざまなアクセサリーが製作されています。次からは、そんな七宝焼きのアクセサリーのなかでもリングに焦点を当てて魅力を紹介していきます。

七宝焼きのカラーに込められた意味

仏典の「七つの珠玉(七宝)」にもたとえられる美しい色の七宝焼きですが、七宝焼きのカラーにはそれぞれ意味が込められているのはご存知でしょうか。

日本の人々は古来より、生活の中に自然の美しい色を取り入れることで四季の移り変わりを味わってきました。そんな中で生まれた伝統色はすべて、自然から生まれた色合いです。

月白(ホワイト)は「純真」、桜色(ピンク)は「愛情・献身」、金色は「独創性」、漆黒は「安らぎ」、藍色は「誠実」、紅色は「情熱」、常磐色(濃いグリーン)は「調和」を意味しています。

そんな伝統色に込められた意味から、七宝焼きを選んでみるのも楽しいものです。

七宝焼きのリングの魅力

ここからは、七宝焼きのリングの魅力を紹介していきます。

ステンドグラスのような鮮やかな色合い

七宝焼きの魅力は、何といってもその色合いです。ステンドグラスのように透明感のある鮮やかな色合いは、思わずうっとり見つめ続けてたくなるほどです。

飴細工のような質感

七宝焼きのリングはまるで、カラフルな飴細工のようなとろみを感じさせるような質感があります。若い人から年配の人まで似合い、手元をパッと華やかにしてくれます。

宝石・天然石とは違った輝き

リングと言えば宝石や天然石がついたものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。宝石や天然石も煌めきが魅力ですが、それとは違った輝きがあるのが七宝焼きのリングです。べっこうにも似た輝きは、アンティークな雰囲気で日常にも馴染む優しい輝きです。

リーズナブルな価格

宝石や天然石のリングと異なり、七宝焼きのリングはリーズナブルな価格なので手に届きやすいのも魅力です。自分へのご褒美や、恋人へのプレゼントにちょうどいい価格のものが豊富にそろいます。

手元に存在感を与えられる

一口に七宝焼きのリングと言っても、繊細な細いタイプのものや太いタイプのもの、大きなモチーフのついたものやコロンとした形が特徴的なものなどデザインはさまざまです。宝石や天然石のリングだと、存在感を与えるには相当な大きさが必要で、大きい分価格も相当高いものになってしまいます。七宝焼きのリングなら、大胆な色合わせや思い切った太さ、独創性のあるデザインのものも豊富なので、手元に存在感を与えるのにぴったりです。

ストーリー性のあるモチーフも

「東京の景色をイメージしたデザイン」や動物モチーフ、エスニックな柄や繊細な蝶々のモチーフなど、七宝焼きのリングにはさまざまなストーリーを感じさせるモチーフのものが多くあります。

また近年では、七宝焼きのリングは大人可愛いと女性に人気であり、何と結婚指輪としても多くのカップルから選ばれているのです。

一つ一つ手作りで唯一無二のプレゼントに

七宝焼きのリングは、一つ一つ手作りです。全く同じ色合いは二度と出ないとも言えます。そんな唯一無二のリングは、絶対に人とはかぶらない、世界に1つだけのプレゼントにするのにもおすすめです。七宝焼きには長い歴史があること、カラーに込められた意味があることも伝えたら、プレゼントする相手もきっと喜んでくれるはずです。

普段着にも合う使い勝手の良さ

七宝焼きの指輪は、繊細なものやポップなものまでデザインも豊富にそろいます。ボーダーTシャツにカラフルでポップなデザインの七宝焼きのリングを合わせたり、シンプルな黒のワンピースにステンドグラス風の太めの七宝焼きのリングを合わせたりと、普段着に合うのが魅力です。宝石や天然石のリングと比べてリーズナブルなので、いくつかそろえてその日の服に合わせて付け替えるのも女性の楽しみになることでしょう。

まとめ

まとめ

一つ一つ手作りで丁寧に作られる七宝焼きのリングは、世界に一つだけの輝きを放つ唯一無二のプレゼントにぴったりです。リーズナブルな価格は、自分へのご褒美にも最適です。普段アクセサリーを付けないという方も、普段使いできる七宝焼きのリングを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

東京都認定伝統工芸士が作る七宝焼きのリングが手に入るのが、「畠山七宝製作所」です。七宝焼きのリングはもちろん、ブローチやペンダント、ネクタイピンやブレスレット、ピアスなどさまざまなアクセサリーを製作しております。とくにリングは、グッドデザイン賞を受賞した「東京」をイメージした「トウキョウカボッション」や、デザイナーとのコラボレーションによるリングを多数販売しております。

東京都美術館プロデュースのプロジェクトにも参加しており、館内のミュージアムショップにも置かれているリングも手掛けております。オーダーメイドも承っております。ぜひ一度、本格的な七宝焼きのリングをご覧いただけたらと存じます。

七宝焼ペンダントの特徴と魅力とは?選び方についても解説!

七宝焼ペンダントの特徴と魅力とは?選び方についても解説!

七宝焼は世界では紀元前から、日本では奈良時代から作られてきた工芸品です。その色鮮やかな装飾は古代から現代まで、私たちの目をひきつけてやみません。美しい色と艶、独特の質感はペンダントの装飾としても非常に適しています。

この記事では七宝焼ペンダントの特徴と魅力についてと顔型別、髪型別のペンダントの選び方について解説していきます。

七宝焼ペンダントの特徴と魅力とは?

皆さんは七宝焼というとどんなものを想像するでしょうか?おそらく、世界で1番有名なのはツタンカーメンのマスクです。黄金に青いストライプの装飾の豪華なあのマスクは七宝焼によるものなのです。

七宝焼は大まかにいうと、金や銀、銅矢鉄などの金属をベースに、ガラスの釉薬を高温で焼成した工芸品です。よく、七宝焼を陶器だと思われる方がいるのですがあれは金属なのです。

七宝焼は陶器のようなボリュームと表面の滑らかさ、つややかさ、そして、色とりどりの彩色が魅力となっています。女性の胸元を飾るペンダントとして非常に優れているのです。

つけることでその人の顔や首まわりを華やかに、お洒落に見せるペンダントはファッションにおいて非常に重要な存在です。顔に近い場所で存在感を放つため、選び方によってはそこだけ浮いて見えたりすることもあります。また、種類がたくさ

ペンダントを首のサイズに合わせる選び方

首につけるペンダントは選び方によっては首が短く見えたり、太く見えたりしてしまうことがあります。ここからは首のサイズ別のペンダントの選び方を紹介します。

首が短く太め

首をほっそりすらりと見せるため、51〜60cmくらいの長い、チェーンがV字型に下がるようにペンダントトップがついたペンダントがおすすめです。

首が細く長め

このタイプの人は身長が高めであることが多いので、できるだけ縦のラインを強調しない、短めでボリューム感のある45cm以下のペンダントやチョーカーがいいでしょう。

平均的な太さと長さ

平均的な首の長さと太さの人は幅広い服装に似合う41〜50cmくらいのプリンセスタイプのペンダントがおすすめです。

ペンダントを顔の形に合わせる選び方

ペンダントは、つけることでその人の顔に視線を集めるという効果があります。ですから、顔の形との相性を考え、ペンダントを選ぶといいでしょう。ペンダントを顔の形に合わせて選ぶ方法を丸顔、面長、ベース型、それぞれに分け解説していきます。

丸顔

フェイスラインの丸みを強調しないよう、シンプルな41〜60cmくらいのペンダントを選ぶといいでしょう。短めなものをつけると顔が大きく見えてしまうことがあるようです。

面長

面長の方はあまり縦の長さを強調しない、チェーンの太いもの、ペンダントトップにボリュームのあるもの、41〜50cmくらいのプリンセスタイプのペンダントで2連か3連くらいのものがおすすめです。逆に、長めのペンダントで下にV字に下がるタイプのペンダントは顔の長さが目立ってしまうこともあるようです。

ベース型

ベース型の方には太めのチェーンで長さのあるペンダントを選ぶと、顔から視線を下に向けてすっきりとした印象にすることができるでしょう。逆に、チョーカーなどの短いペンダントを選ぶと気になるエラなどに視線が集まってしまうかもしれません。

ペンダントを髪型に合わせる選び方

ペンダントは髪型によっても似合うタイプが違います。ショート、ミディアム、ロングそれぞれに合うピペンダントを紹介します。

ショート

ショートの人はボリューム感のあるペンダントをつけることをおすすめします。ただ、ピアスをつける場合はペンダントかピアスどちらかだけにボリューム感のあるものをつけるようにしてください。どちらもボリュームがあると重たく見えてしまいます。

ミディアム

耳より下がボリュームのある、ボブなどのミディアムであればデザインは華奢で、シンプルなものをつけるのがおすすめです。

ロング

ロングヘアをまとめた場合はショートに似合うタイプのペンダントがおすすめ。ロングヘアを下ろした時にはきらりと光る41〜60cmの長さのある細長いモチーフのついたタイプを選ぶと、髪の中できらめいて非常におしゃれです。

ペンダントを服装に合わせる選び方

ペンダントは顔周りに視線を集めるだけでなく、コーディネートの仕上げのような役割を果たすアクセサリーです。ここからは服装別のペンダントの選び方を紹介します。

クルーネック

大きく首の周りが出るクルーネックを着た時は短めのボリュームのあるペンダントがおすすめです。

Vネック

V字型に首元が空いたVネックには同じくV型に下がるタイプのペンダントをつけるとすっきりと見えます。

タートルネック

首元がもたついて見えることがあるタートルネックには長めのペンダントを重ねつけするといいでしょう。

まとめ

まとめ

この記事では七宝焼ペンダントの特徴と魅力についてと首のサイズ別、顔型別、髪型別、服装別のペンダントの選び方について解説しました。

「畠山七宝製作所」ではステンドグラスのような美しさが特徴のブリカジュールのペンダントやピアス、ブローチやネクタイピンなど、さまざまな七宝焼のアクセサリーを多数取り扱っています。また、七宝焼のオーダーメイドも行っています。七宝焼なら東京都知事指定伝統工芸品の東京七宝「畠山七宝製作所」にご相談ください。

七宝焼ピアスの特徴と魅力はどんなもの?ピアスの選び方についても解説

七宝焼ピアスの特徴と魅力はどんなもの?ピアスの選び方についても解説

七宝焼は古い時代から装飾品として尊ばれ、愛されてきました。非常に長い歴史がある七宝焼ですがその技術は現代にまで受け継がれ、私たちにとって親しみやすいピアスなどのアクセサリーにも用いられています。

この記事では七宝焼ピアスの特徴と魅力についてと顔型別、髪型別のピアスの選び方について解説していきます。

七宝焼ピアスの特徴と魅力とは?

仏典に出てくる、金、銀、瑠璃(ラピスラズリ)、蝦蛄(シャコ貝)、玫瑰(中国で取れる赤い石)、真珠から構成される七宝の貴品のように美しいことからその名が名付けられた、と考えられている七宝焼。かの有名なツタンカーメンのマスクの、金地に青いストライプの装飾も七宝焼によるものです。その起源は明らかではありませんが、紀元前の昔からつくられてきたとされています。

七宝焼の定義は大まかにいうと、金や銀、銅などの金属の表面にガラスの釉薬を焼き付けた装飾のことを指します。金属でありながら、陶器のような重厚感とつややかさ、そして、色鮮やかさや独特の透明感がある七宝焼は、耳元で揺れたり、小さなきらめきや彩りを与えたりしてつける人の魅力を引き出すピアスの装飾として、非常にぴったりの技術なのです。

つけることでその人の顔まわりをパッと華やかに見せてくれるピアス。小さいながらも、顔に近い場所で存在感を放つため、選び方によってはチグハグな印象に見えてしまうこともあるでしょう。また、多種多様な種類があるため、どれを選んでいいかわからなくなることもあるかもしれません。

ここからは、ピアスの選び方について解説していこうと思います。

ピアスを顔の形に合わせる選び方

顔のすぐ近くにつけるピアスは、つけることでその人の顔にも視線を集めるという効果があります。ですから、顔の形とピアスの相性は非常に重要です。ピアスを顔の形に合わせて選ぶ方法を丸顔、面長、ベース型、卵形それぞれに分け解説していきます。

丸顔

柔らかい曲線の輪郭の丸顔は愛され顔、と呼ばれ、かわいらしく若々しく見えるのが長所です。しかし、当人にとっては子どもっぽかったり、太って見えたり、顔が大きく見えたり、というお悩みにもつながることがあるのが丸顔です。

そのような丸顔さんのお悩みを解消するのにぴったりのピアスは、華奢で、直線的なデザインのものです。細長い長方形やしずく型、尖った形のモチーフのついたものや、チェーンがついたピアス、フリンジピアスなどがおすすめです。反対に、丸い形やフープピアスなどは顔の丸みをさらに強調してしまう可能性があります。

面長

ほっそりとした印象で美人顔、とも呼ばれ、大人っぽさが魅力の面長さん。しかし、顔が長く見える、目から下が長すぎるなどのお悩みを持つ方もいるようです。

そんな面長さんにおすすめなのがおおぶりのピアスやどっしりとした重厚感のあるピアス、または、フープピアスや円形のピアスです。逆に避けるべきなのが細長い長方形やチェーンタイプ、ドロップ型などの華奢なタイプのピアスです。これらのピアスは顔の長さを強調する効果があるので、面長を気にしている場合は避けたほうがいいでしょう。

ベース型

エラが横に張り、骨格がしっかりと見えるのがベース型の特徴です。クールで落ち着いた印象が長所のベース型さんですが、顔が角ばって見える、男性的に見えてしまう、下膨れに見える、などのお悩みを持つこともあるようです。

そんなベース型さんには耳に沿うような小ぶりのフープピアスや、小さな円形のモチーフのピアスがおすすめです。曲線的なデザインが顔全体に優しい印象をプラスしてくれることでしょう。反対に、細長いピアスやどっしりと重厚感のあるピアスは選び方によっては顔の輪郭を強調してしまいます。そのようなタイプのピアスは一度つけてみてにあうかどうかをたしかめてみることをおすすめします。

卵型

額からあごにかけてつるりとした曲線的で、立体感のある卵型は理想的な顔の形と言われます。フープタイプやチェーンタイプ、フリンジピアスや小ぶりのピアスなど、どんなタイプピアスでも似合うのが卵型さんです。なかでも、おすすめなのが小さな粒ピアスなど、シンプルなデザインのピアスです。

ピアスを髪型に合わせる選び方

ピアスは髪型によっても似合うタイプが違います。ショート、ミディアム、ロングそれぞれに合うピアスを紹介します。

ショート

耳が髪で隠れないショートはピアスの存在感が大きくなる髪型です。小さなピアスなどよりは、フープピアスやチェーンタイプなどの揺れるもの、重厚感のあるデザインのピアスなどがおすすめです。また、ピアスの重ねづけもおすすめです。

ミディアム

ミディアムのヘアスタイルは様々バリエーションがあるので似合うピアスはこれ!と一概には言い切れません。耳の隠れているタイプのミディアムはチェーンタイプやフープピアスなど、髪に紛れて動きが見えると存在感があり、おすすめです。逆に、耳を出したミディアムにはきらめきのある小さな粒ピアスや小さめのフープピアスをつけると清潔感があります。

ロング

ロングヘアをまとめた場合はショートに似合うタイプのピアスがおすすめ。ロングヘアを下ろした時にはチェーンタイプなどの揺れるピアスがいいでしょう。

まとめ

まとめ

この記事では七宝焼ピアスの特徴と魅力についてと顔型別、髪型別のピアスの選び方について解説しました。

「畠山七宝製作所」ではステンドグラスのような美しさが特徴のブリカジュールのピアスなど、さまざまな七宝焼のピアスなどのアクセサリーを多数取り扱っています。七宝焼のピアスをはじめとしたアクセサリーなら、「畠山七宝製作所」でお探しください。

 

また、自分にあったピアスを探すなら【ボディピアス凛】もおすすめです。RIN WEBMAGAZINでは、ピアスの開け方やおすすめのピアス情報などを発信しています。あわせてチェックしてみてください。

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七宝焼き(しっぽうやき)とは?特徴や種類、歴史について解説!

七宝焼き(しっぽうやき)とは?特徴や種類、歴史について解説!

七宝焼き(しっぽうやき)というものをご存知でしょうか。
七宝焼きは金属とガラスを用いた伝統工芸品で、今や、日本を代表する工芸品の一つです。近年では、ハンドメイド作品としても人気のアイテムのため、目にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、七宝焼きの特徴や種類、歴史について解説していきます。

七宝焼きとは

七宝焼きは、日本を代表する伝統工芸の技術です。金・銀・銅などの金属に、「釉薬(ゆうやく、うわぐすり)」を用い、高温で焼き上げることで完成します。釉薬は「うわぐすり」とも呼び、色を加えたり、耐水性を高めたりするために使用されます。釉薬はガラス質の膜で、これにより、美しく、つやのある風合いを出すことができます。

七宝について

七宝(しっぽう)とは、仏教で伝えられている「7つの宝物」のことを指します。以下がその7つです。

  • 瑠璃(ラピスラズリ)
  • 玻璃
  • シャコ
  • 珊瑚
  • メノウ

これらの7つの宝物に匹敵するほどの美しさを持つもの、という意味を込めて「七宝焼き」と名付けられました。そして時代を超えて現代でも、七宝焼きは人々の生活に根付き、愛され続けているのです。

七宝焼きの魅力

七宝焼きの魅力は、カラフルなデザインと、釉薬によるつややかな見た目です。職人によるプロフェッショナルな作品はもちろん、初心者でも簡単に作成できるという間口の広さも魅力の一つです。

釉薬によるコーティングのおかげで、傷やカビといった問題が起こりにくく、保存性が高いといった特徴もあります。しかし、ガラス質のため、衝撃に弱いという特徴があるため、取扱には注意が必要です。

七宝焼きの歴史

七宝焼きの歴史については諸説ありますが、紀元前13世紀にキプロス島のミケーレ人の墓から七宝焼きに近いものが発見されています。また、釉薬を使用したガラス製品は、古代エジプトや古代メソポタミアで使用されていたとされています。七宝の技術は、シルクロードをわたり、中国やヨーロッパへ分散していきます。12世紀のヨーロッパでは、すでに高度な七宝技術が完成していました。

日本への伝来

日本への技術は中国・朝鮮を渡って伝来してきました。奈良時代の遺跡から、七宝焼きが出土しており、現在は正倉院に保管されております。しかし、現在の日本の七宝焼きの技術が完成したのは、意外にも近代です。

1833年に愛知県の陶芸家である梶常吉(かじつねきち)によって現在の七宝焼きの技法が発見されました。のちに、1867年のパリ万博によって、日本の七宝焼きが世界に広く知られることとなりました。それからは、日本だけでなく世界中で七宝焼きが愛されています。

七宝焼きの種類

七宝焼きの技法にはさまざまな種類があります。高度な技術を要するものから、お手軽に始められるものまで幅が広いです。ここでは、日本で使われている七宝焼きの技術についていくつかご紹介していきます。作る作品によって適している技法も違っているため、簡単に把握しておくと良いでしょう。

象嵌七宝

象嵌(ぞうがん)七宝は、型にはめ込んで作る方法です。象り(かたどり)、嵌める(はめる)という意味です。金属の素地を彫ることでできた型に釉薬を流し込む技法です。

有線七宝

有線(ゆうせん)七宝は、金属の細い線を使い模様を描き、そこに釉薬で色を入れていく技法です、七宝焼きの中で、もっともスタンダードな技法です。釉薬による色付けは職人の手作業になるため、色の濃度で個体差が出ます。しかし、デザインなどに違いが生まれないのが特徴です。

無線七宝

無線(むせん)七宝は、金属の線を使わない技法のことです。正確には、途中までは有線七宝と同じ制作方法ですが、高温で焼き上げる前に金属の線を抜きます。それによって、釉薬が混ざり、境界線がぼやけ、グラデーションを作り上げることが可能です。

上記の技法が、本来無線七宝と呼ばれていました。しかし、現在では、金属線を使用していない七宝焼きのことを無線七宝と呼ぶようになりました。

省胎七宝

省胎(しょうたい)七宝は、七宝焼きを作る際に使用する金属の土台を、作成後に溶かす技法です。完成品は、土台がなくなり、釉薬のみのガラス製品となります。他の七宝焼きと違い、金属部分がないため、アクセサリーなど身につけるものには使われず、観賞用の芸術品として用いられる技法となります。

盛上七宝

通常の七宝焼きでは、最後の工程として、表面を削り滑らかにします。しかし、この盛上七宝では、あえて凹凸を作り出し、模様を強調させています。そのため、デザイン性に優れているのが特徴の技法です。

まとめ

まとめ

日本の七宝焼きはその見た目の美しさから、国内だけにとどまらず、海外でも人気があります。ぜひこの機会に日本の伝統文化である七宝焼きの魅力を感じていただければ幸いです。

「畠山七宝製作所」では、ブローチやペンダントなどのアクセサリーの販売も行なっております。伝統工芸師による本物の七宝焼をぜひご堪能ください。まずは、クオリティの高い七宝焼きを実際にご覧くださいませ。

七宝焼きとは?作り方の工程や人気のオーダーメイドもご紹介!

七宝焼きとは?作り方の工程や人気のオーダーメイドもご紹介!

七宝焼きは、学生時代に付けていた校章や車のエンブレム等も作られているので、誰もが一度くらいは見たことのある伝統工芸品ではないでしょうか。普段身につけているアクセサリーやストラップなど、とくに頂き物が実は七宝焼きだったこともあります。

意外と身近にありつつも、七宝焼きがどのような工芸品なのかご存じない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、七宝焼きの特徴や作り方の工程、人気のオーダーメイドについてご紹介します。

七宝焼きとは?

七宝焼きは、金属である金や銀、銅などの下地にガラス質の釉薬を800℃くらいで焼いて装飾をする伝統的な工芸品です。
はじめに、七宝焼きの歴史や特徴、魅力についてご紹介します。

七宝焼きの歴史

七宝焼きは、古代エジプト時代からはじまり、江戸時代にユーラシア大陸の交易路網であるシルクロードを通り、日本にも伝わりました。

七宝焼きには、さまざまな技法があり、江戸時代に愛知県の陶芸家が、いくつもの技法を発見し広まりました。また、その後多くの日本人作家がパリ万博に出店したのをきっかけに、世界でも注目されるようになりました。

七宝焼きの特徴

七宝焼きの特徴は、金属にクリスタルガラスを焼き付けることで、艶がある風合いになることです。アクセサリーにも多く使われていて、絵柄も自由に描くことが可能で、とても色鮮やかな色彩を出せるのも特徴の1つです。

また、陶芸と違い、焼くことで色が変化するわけではなく、化学的変化なので全て計算をして作られています。

七宝焼きの魅力

七宝焼きの魅力は、年月とともに色褪せることがなく、作ったときの色が永遠に残せます。そのため、親から子へ、また孫へと、想いとともに受け継ぐことが可能なのです。

また、窯の温度や作った人によって釉薬の厚さが微妙に変わるので、1つとして同じ色味がなくオリジナリティある工芸品であることも魅力の1つです。

七宝焼きが出来る工程は?

七宝焼きは、使用する材料や釉薬により作り方が異なります。アクセサリーやお皿、花瓶など多くの種類を作りますが、どのように作るのか代表的な工程についてご紹介します。

素地・下地を作る

まず、金や銀、銅で素地を作ります。金属の板に下書きをして切り抜き、形を綺麗に整えます。プレス加工や木槌を使用して成形をしていくのです。

そして、釉薬がしっかりと付くように、素地の油分や汚れを、酸で洗うことによりベースが完成します。

銀線立て・釉薬を差す

純銀製の帯状の線を、立てていく作業を行なうのですが、この作業がとても大切です。繊細で高度な技術を活かしながら、模様の輪郭に沿って立てていきます。

釉薬を水や糊で溶いて、銀線で囲んだ模様の内外を、色彩豊かに色付けしていきます。釉薬は、水分を多く含んでいるので、しっかりと乾燥させなければなりません。

焼成・研磨

700~800℃くらいに熱した窯に入れ、焼成します。数分すると、釉薬が溶けて透明感のあるガラスになります。大きさによって焼成を何度か繰り返しますが、焼成回数が増えると釉薬の層が厚くなってしまうので、立て焼きや伏せ焼をすることでバランスを保つのです。

焼成のあとは、研磨し表面に艶を出します。はじめは粗目のペーパーを使用し、徐々に細かいペーパーで研磨することで、表面が艶やかで滑らかになります。

七宝焼きの人気オーダーメイドをご紹介

七宝焼きは近頃、若い世代の方にも人気の工芸品になっています。中でもオーダーメイドでアクセサリーを作る方も増えてきているのです。
七宝焼きは、アクセサリーや表札、ピンバッジなど、身近にあるさまざまなものに使われます。人気のオーダーメイドをご紹介します。

アクセサリー

ピアスやネックレス、ボタンリングなど、とくに女性が身に付けるアクセサリーが人気です。また、結婚指輪もオーダーメイドで作れるので、ブランド品ではなく、伝統工芸品がお好きな方におすすめです。

ネックレスは、お子様への成人祝いや、お母様、お祖母様への還暦や古希のお祝いにプレゼントするのも喜ばれます。

表札

表札は近頃、個人情報保護の観点から付けない方もいらっしゃいますが、表札を付ける方の中では、七宝焼きで作られた表札は人気です。大切な名前が金や銀、銅などを原料に、七宝焼きのキラキラとしたガラスが輝きを放つので、ひときわ文字が上品に際立ちます。

ピンバッジ

ピンバッジは、校章や社章、また販促用のバッジとしても人気です。七宝焼きのガラスの特徴を活かして、表面を半透明や透明にすることもあります。

バッジの中でも一番劣化しない製法なので、七宝焼きで作ったバッジは、最高峰とも言われています。クオリティや伝統を大切にするバッジに、七宝焼きは向いていると言えるでしょう。

まとめ

まとめ

七宝焼きの歴史や特徴、また作り方の工程や人気のオーダーメイドについてご紹介しました。江戸時代から続く七宝焼きは、日本だけでなく世界でも認知度の高い工芸品です。また、近頃は若い世代の方々にも認知され始め、とくにオーダーメイドで作るアクセサリーは人気があります。

「畠山七宝製作所」は、東京都にあるアクセサリーやネクタイピン、カフスボタンや携帯ストラップなど、七宝焼きの製造や販売などを行なっている伝統工芸品の製作所です。七宝作品コンクールでも受賞歴があり、さまざまなイベントに出展しています。とくにオーダーメイドご希望の方は、ぜひご相談ください。

日本の伝統、七宝焼きを使ったアクセサリーとは?詳しくご紹介!

日本の伝統、七宝焼きを使ったアクセサリーとは?詳しくご紹介!

艶のある上品な風合いが魅力的な七宝焼きですが、まだ、馴染みがないという方もいらっしゃるでしょう。
七宝焼きにはさまざまな魅力があり、アクセサリーとしても活用できるものとなっています。

今回は、七宝焼きを使ったアクセサリーについて詳しくご紹介していきます。

七宝焼きアクセサリーとは

日本の伝統工芸品である七宝焼ですが、今では芸術品としてだけではなくイヤリングやブローチなどといったアクセサリーが注目されています。
ここでは、馴染みのある七宝焼きのアイテムや七宝焼きアクセサリーの特徴についてご紹介いたします。

七宝焼きが使われているアイテム

「七宝焼き」と聞いて皆さんはどんなアイテムが思い浮かぶでしょうか。実は、学校生活馴染みのある校章バッチやクラスバッチも七宝焼きが使われています。その他にも職場で使っている社章バッチや役職バッチ、議員バッチにも七宝焼きが使用されているのです。

花瓶や壺としてご存じの方も多いと思いますが、意外なことに身近なところに七宝焼きのアイテムがあります。

七宝焼きアクセサリーの魅力

七宝焼きには、 名だたる有名作家による壺や銘々皿といった芸術品がありますが、最近では、この日本の伝統を大切に想う作家の手によって、七宝焼きを使ったアクセサリーも販売されています。イヤリングやブローチなどバリエーションは様々で、一つ一つこだわり抜いた作品からは伝統を大切にする想いも伝わるものばかりです。あなたの一生物となる、アクセサリーとの出会いもあるのではないでしょうか。

七宝焼きアクセサリーの特徴

七宝焼きアクセサリーの素材は、大まかに分けると金属とガラス質の釉薬(ゆうやく、うわぐすり)で、その名のとおり、七宝焼きを作る技術を用いて作られています。艶のある風合いとその透明度が特徴です。釉薬には色を加えることができるため、そのカラーバリエーションは豊富です。

また、素材は違うものの、ガラスのような透明度をもつレジンアクセサリーと一見似ていますが、その重厚感や質感は全く異なります。

種類も技法も様々

近年、年齢層の若い方々が歴史のある日本の芸術品に注目するようになったことで、伝統とアクセサリーの組み合わせというのが注目されるようになりました。そのため、ピアスや指輪、ヘアアクセサリーなどカテゴリーの種類はさまざまです。

私たち「畠山七宝製作所」では、以下のアイテムを作成しております。

  • 指輪
  • ペンダント
  • ブローチ
  • イヤリング
  • ピアス
  • ブレスレット
  • ストラップ
  • タイピン
  • カフス
  • バックチャーム
  • ピンズ
  • ループタイ

また、個人のハンドメイド作家によるインターネット販売やオーダーメイドができるお店もあります。それぞれの作家によって用いる技法も違うため、ここではどのような技法で様々なアクセサリーが作られているのか、ご紹介いたします。

技法と特徴

七宝焼きアクセサリーに用いられる代表的な技法は、大きく分けて下記の2つがあります。

  • 有線七宝
  • 無線七宝

有線七宝は線で描いた模様に色を差していく技法で、細かな表現と色彩が豊かなのが特徴です。一方の無線七宝は、焼く前に線を抜く技法で、差していた色と色の境界線がなくなり、有線よりも淡くやさしい印象となるのが特徴です。また、プリカジュールという高度な技術も有線七宝です。

お家でもできる七宝焼きの作成方法

七宝焼きアクセサリーの認知度も高まり、今では専用の素材や制作キットの販売もされています。自宅でも簡単に高温で焼き上げることのできる小型の工芸電気炉もインターネットなどで購入できます。また、七宝焼きアクセサリー作りを体験できるワークショップもあり、家族や友人との思い出に残る七宝焼きアクセサリーを作ることもできます。

相場・費用について

七宝焼きアクセサリーの相場はお店や個人の作家によって様々です。またオーダーメイドでより自分好みのアクセサリーをお探しの場合の費用も様々なため、ここでは大まかにそれぞれの相場や費用についてご紹介いたします。

お店で購入する場合の相場

職人さんによる高度な技術を用いて作られるプリカジュールのペンダントやジュエリーは、10,000円〜40,000円程度が相場になります。

個人のハンドメイド作家から購入する場合

ピアスやヘアアクセサリーなど物にもよりますが、あくまで個人で制作した作品のため値段の相場は3,000円〜5,000円の物から、10,000円〜の物までさまざまです。

オーダーメイドする場合の費用

より自分好みの七宝焼きアクセサリーを求めて、お店にオーダーメイドする場合は、彫刻代・抜き方代・商品代を合わせて、50,000円〜100,000円程になります。

まとめ

まとめ

七宝焼きは日本を代表する工芸品です。認知度が上がってはいますが、まだまだ知らない方もいらっしゃいます。しかし、実は学校や会社で触れていたとわかると、少し身近に感じるでしょう。

「畠山七宝製作所」では、アクセサリーも含めて各種アイテムを取り揃えております。少しでも興味を持った方は、職人による作品をぜひご覧ください。

エナメルと七宝焼きの違いとは?エナメルの技法や歴史とともに紹介!

エナメルと七宝焼きの違いとは?エナメルの技法や歴史とともに紹介!

日本を代表する伝統文化である「七宝焼き」ですが、「エナメル」と呼ばれている場合があります。
「七宝焼とエナメルに違いはあるの」「どうやって使い分ければいいの」とお困りの方もいらっしゃると思います。そのため、今回は、エナメルと七宝焼きの違いについて、エナメルの技法や歴史を含めながら解説していきたいと思います。

エナメルと七宝焼きの違いとは

「エナメル」と「七宝焼き」の違いは厳密にはありません。エナメル(enamel)とは、「金属・陶器・ガラス器などの表面に焼き付けるガラス質の塗料。また、琺瑯(ほうろう)のこと」(大辞泉より引用)を指します。また、琺瑯は、「さび止めや装飾のために金属器の表面に焼き付ける不透明なガラス質の釉。また、それを焼き付けた金属器。装飾品は七宝焼きと呼ぶ」(大辞泉より引用)との記載があります。つまり、エナメルは七宝焼きとほとんど同義で、親戚のような関係と言えます。

他に違いを述べるのであれば、製品の違いです。「エナメル」は金属に釉薬を焼き付けた製品全般を指すのに対し、七宝焼きは、「ジュエリー・宝飾品」という意味合いが強いです。エナメルの中に七宝焼きが入っているイメージと言えます。また、エナメルの技法には、日本の七宝焼きの技術と違った技法がみられることもあります。

エナメルの歴史

エナメルの歴史は古く、古代エジプト・ギリシャの時代まで遡ります。金や銀の金属板に絵を描いたものや陶磁器、ガラスなどを下地とし、釉薬を焼き付けたものが発見されています。一時、宝石に人気の座を奪われましたが、17世紀ごろに古典主義が発展し、エナメルの装飾品が取り入れられるようになっていきました。

時計とエナメル

17世紀当時、エナメルの装飾が施されていたのが、懐中時計です。懐中時計の文字盤の部分に、エナメルで名画を装飾することが流行しました。しかし、大量生産の時代が到来し、一般市民も時計を所有するようになると、手間がかかり高価なエナメル技法は廃れていきました。さらに、腕時計が誕生すると、装飾する面積が狭くなり、より一層エナメル技法は使われなくなっていきます。

しかし、1980年代にレトロブームが到来し、エナメル技法の人気が再燃します。生産に手間のかかるエナメルは希少性が高く、歴史も深いため、再度注目されることとなりました。現在でも、一流時計メーカーから、エナメル文字盤の製品が発売されています。

エナメル技法について

ここでは、エナメルの技法について解説していきます。

プリカジュール

プリカジュールは、19世紀の後半から20世紀にかけて、ヨーロッパで流行した手法です。非常に手間のかかる技法で、エナメルを何重にも塗り重ねることで、透明感を出します。薄く塗り重ねるたびに焼成する必要があるため、制作に時間がかかります。

グリザイユ

フランス・リモージュで発展したグリザイユは、2色のエナメルを使用します。土台の上に、黒や青のエナメルを塗り、その上に白のペイントを施します。明暗のはっきり分かれた2色が、とても幻想的な雰囲気を醸し出すため、時計の文字盤などに多く使われる技法です。

シャンルヴェ

シャンルヴェは、先に金属のデザインを彫り、溝をエナメルで埋めていく技法です。七宝焼きでいう「象嵌七宝」と同様の技法で、作品の美しさを際立たせるものとなります。

ヴァロンヌ

ヴァロンヌは、シャンルヴェ(象嵌七宝)と似ており、金属に彫り出されたくぼみにエナメルを埋めていきます。シャンルヴェとの違いは、エナメルを塗り重ね、立体感を出すという点です。塗り重ねるため、職人ごとの色使いや技術を体感することのできる技法です。

カボション

カボションは、エナメルを何層にも塗るという点では、プリカジュールと似ています。ただ、プリカジュールと違い、厚く塗り重ね、丸みを帯びた表面を作り出すという特徴があります。ヴァロンヌ同様、立体感のある作品を作り上げることが可能です。

パイヨン

パイヨンとは金属箔のことです。2層に塗り分けたエナメルの間に金属箔を挟み込んだものをパイヨン技法と言います。金属箔のおかげで、透明感を維持しつつ、光沢を生むことが可能となります。

クロワゾネ

クロワゾネは、フランス語の「Cloison(仕切った場所)」が由来で、七宝焼きの有線七宝と同様の作り方をします。細い金属線や針金を使用し、デザインを作り、その間にエナメルを塗っていく技法です。

ロンドボス

ロンドボスは、金で作られた立体像の表面に、エナメルを使用する技法のことです。

まとめ

まとめ

エナメルは、ほとんど七宝焼きと同様の意味で使用される場合が多いですが、使用される製品が変わってきます。エナメルの素材感が好きだけど、七宝焼きについては詳しくなかったという方もいらっしゃるでしょう。エナメル製品を好きな方には、七宝焼きのアクセサリーも必ず喜んでいただけます。

私たち「畠山七宝製作所」では、日本の伝統工芸品である七宝焼きのアクセサリーを多く取り揃えております。一部、サイト内での販売も行なっておりますので、まずは一度ぜひご覧くださいませ。

七宝焼きとは

弊社の七宝焼き、東京七宝とは江戸時代中期朝鮮から渡来した人物に、当時徳川幕府お抱えの彫金師であった平田道仁が七宝を習い泥七宝が主流で有った時代に透明感のある緑色のを用いた刀の鍔を作りました。

この刀の鍔は緑色に透明感があり、当時としてはとても貴重な作品でした。このような技法を持った平田家はその技術を門外不出としていました。明治初期に平田彦四郎7代目の当主が日本政府の依頼を受け日本の勲章を作る為フランスに渡り新しい技法身に着けました。それは機械を用いて型を作りそこに七宝を入れることを学び、日本の大勲位菊花大綬章を製作しました。

 

平田家はこの勲章制作を多く作ることになり弟子を取り、また地金を機械で作る技法を外国人商人が日本人に教えた。このことが、メタル七宝と呼ばれる地金を機械で作る方法の復旧に拍車をかけた。このメタル七宝はいろいろなジャンルに応用され例えば家電メーカー作る洗濯機、冷蔵庫などに取り付けるロゴなど企業の社章あるいは学校などの襟章、校章などいろいろな物に七宝が取り入れられました。弊社は父の代から七宝焼きを営んでいますが、昭和30年~昭和50年代このころが七宝焼きが非常に盛んな時代でした。

 

 

1964年に制作した東京オリンピックの七宝焼きです。

左はオリンピックガイドの方が使うピンバッチです。

この時期私はまだ小学生で制作は父と弊社の職人が担当していました。この当時東京七宝工業協同組合は最盛期で会員が64件と多くまた会員以外にも多くの七宝焼きの職人がおりました。その頃は製作のスピードを競うのが主流で商品の美しさは少し置いて行かれました。

私が、父の後を継ぎ七宝焼きの職人になったのは23歳の時でした。もちろん父の仕事は小学生の時からおこずかい稼ぎでてっだつていました。私は高校を出てすぐに家の仕事を手伝う予定でした。  

父がこれから先の時代は大学に行ってから家業を継ぐのもいいのではないかと進めてもらい進学することにしました、一浪しましたが大学に入りそのことが結果的に良かったとも持っています。七宝焼き修行は最初は釉薬に盛り込みいかに早く最適に釉薬を地金に置いてゆけるかが鍵の作業です。私は当時一緒に働いていた職人より2年後には正確に盛り込みを出来るようになりました。私が釉薬を盛り込むと気泡が出来ない盛り込みになります。通常釉薬は境界線より少し盛り上げて入れる為どうしても高く盛ることが多くなります。一度に多く盛り上げると気泡の原因になるのです。穴が開けば穴に色を差し塞いで焼き上げる手間が生じます。私が七宝製作をする前に父たちの制作していた七宝焼きの一部を紹介します。非常に多くの種類七宝を作っていました。

少し斜めでは有りますが、企業のエンブレム、観光地のバッチ、輸出用のピンズ、学校の校章など多岐に渡り七宝を製作していました。これらの品物は商品のほんの一部で有り社章、エンブレム、校章、記念バッチ、アクセサリー、色の入る物は殆ど七宝が使われていた時代です。

アクセサリーは私が家で働き始めた頃が最盛期でした。婦人物のアクセサリーから始まり紳士物のアクセサリーまで多くの作品を作りました。その一部には下記のようなものが有りました。これは私が直接研磨し仕上げたものです。品物には金メッキが付されています。

 

 

 

 

当時のメッキ加工技術は現在より上手だった気がします。私が20代で作った商品が今もあまり変わりなく我が家に置いてあります。多くの七宝作品があったことでデパートで販売される作品はその中でも優れたものといえます。この作品は上野松坂屋1階のアクセサリー売り場で販売されていました。当時このタイプのアクセサリーは東京七宝工業協同組合の中で弊社ともう一社で制作したものが大部分を占めました。

 

 

 

 

 

また父たちが作った品物には多様なニーズ似答えて下のような商品も作っています。下の商品の中でBMWのマークが有りますが、これは私が製作に携わった物です。他の品物は父や弊社の職人による品物です。

BMWはキーホルダーとして作られました。革に七宝の商品を付けてキーホルダーにしました。色々な品物を作りましたが、当時は自社でデザインを作る訳ではなく予め出来ている物に色を入れるそのような時代で自社の作品と呼べるものは有りませんでした。私が家業を継いで自社の作品を作るようになったのは平成に入ってからです。昭和63年に父が亡くなり、その後結婚し当時相対的に七宝の仕事が少なくなりました。その時出来れば自社の作品を作ってみたいと思うようになりました。父が亡くなった翌年トヨタの車でソアラのエンブレムを受注しそれから数年忙しい時期が続きました。弊社が七宝をは多岐に渡り昭和50年から60年当時は紳士のアクセサリーを多く作りました。ほとんどがブランドのタイ留めカフスです。

左はクレージュの紳士アクセサリーですが、当時サンローラン、バーバリーなどのアクセサリーを沢山作りました。しかし平成に入ると地球温暖化の為か夏はノーネクタイになりスーツを着て働く場所が減り普段着で通える職場が増えました。そのため紳士服のアクセサリーを販売は少なくなり問屋が無くなったこともありました。紳士服関連のアクセサリーが減少し弊社もスタイルを変える時期が来ました。そんな折三井商船から豪華客船で富士丸で販売する商品の依頼を受けました。柳原良平さんのデザインした富士丸のタイ留めカフスを作ることになります。その商品は初めて弊社で型を作り三井商船へ直接入れることになります。

 

 

 

 

その作品が下の画像です。

 

 

左が、日本丸 右が富士丸 左下が日本丸の船体が釉薬の下に沈んで見える技法、これは東京七宝の特長のひとつです。尾張七宝七宝や京七宝にはない技法です。

東京七宝工業協同組合はこの当時まだ東京の伝統工芸にはなっていませんでした。東京の伝統工芸に至る過程と弊社の今後は次の機会に紹介したいと思います。

この時期はまだ七宝焼きの注文は多くあった時期で組合員も35名ほどいました。では次回東京の伝統工芸(東京七宝)と今後などを紹介したいと思います。

店主

 

 

七宝焼きについて

本日、室町テラス日本百貨店にて実演を行いました。私が作る七宝焼きはその場で完成できないので、最終的な仕上げ方法をお客様に説明しました。

お客様の反応はそんなに手間が掛かるのですかといわれる方が殆どでした。意外と七宝焼きがその場で完成できると思われる方が多いです。

七宝焼きの体験は多くはその場で持ち帰り可能な物が多いからだと思われます。

尾張七宝の花瓶など体験は殆どできません。作るのに大変な時間と大きな電気炉必要となり研磨機などの利用もあります。

七宝焼きのおおもとの体験は難しいと思われます。七宝焼きの体験はほんのさわりの部分に限られます。

地金に色を付けるだけの所が多いでしょう。少し良く体験してもらうには体験者に七宝の焼成もしてもらわないといけません。

ただ初めて七宝焼きを体験される方は焼成をまで体験する方は少ないようです。焼成は時に焼きすぎという失敗することが有ります。

焼きすぎをするとその作品は使い物になりません。やり名をしを余儀なくすることになります。

最終的に東京七宝はメッキ加工という段階を取りますので色々な意味でその場で持ち帰ることは難しいです。

ただ七宝焼きを楽しむには体験者に焼成の部分も入れると良いと思います。

 

七宝焼きについて

東京七宝と他の七宝との違い、東京七宝は最初の地金創りに費用が掛かります。

日本の春と秋に行われる叙勲で送られる勲章は東京七宝の技法で出来ています。

また1964年に行われた東京オリンピックで使用された五輪のマークピンバッチは東京七宝の技法で出来ています。

一般の七宝焼きとは少々違い最初の工程が七宝作家や体験をする技法では出来ない部分があります。

それは地金を空焼きし酸で洗う方法を始めに行います。この部分で一般の方には出来ません。

水質管理免許が必要となります。

京七宝、尾張七宝 はこの免許がいりません。従って皆さんが入りやすい七宝焼きはこちらの技法を使用したものとなります。

この商品は東京オリンピック時に制作した完成一歩手前さくひんです。

この製品が七宝焼きで出来ていることを知る方は少ないでしょう?

東京の七宝加工業者が多く制作に携わりました。

一般の七宝焼きと違いが判るでしょうか?