2024年03月

七宝焼きのお手入れ方法とは?自分でできるお手入れ方法を紹介

七宝焼きのお手入れ方法とは?自分でできるお手入れ方法を紹介

七宝焼きは陶磁器のような重厚感とステンドグラスのような鮮やかな色の組み合わせが魅力です。アクセサリーやキッチン小物など、さまざまなシーンで七宝焼きの作品を楽しめます。

七宝焼きを購入する際の不安のひとつは手入れの仕方です。金属やガラスが含まれているため、適切なお手入れ方法がわからないという方もいるのではないでしょうか。そこで今回の記事では、自分でできる七宝焼きの七宝焼のお手入れ方法をご紹介します。

七宝焼きのお手入れの基本

七宝焼きのお手入れ方法を知るには、構造を理解しておくことが大切です。ここでは、七宝焼きの特徴を紹介しながらお手入れ方法についてご紹介します。

金属を使用している

七宝焼きの特徴のひとつは素地です。陶磁器では紙や粘土などを使用しますが、七宝焼きは金属を素地として用いています。主な金属として金、銀、銅、鉄などが使われており、作品のイメージに合わせた金属が用いられているのです。

金属には美しい光沢や優れた加工性という特徴がありますが、一方で熱が伝わりやすく変色しやすいという性質があります。七宝焼きのアクセサリーや小物などの作品を保管する際にも変色などに注意しなければなりません。

ガラスを使用している

七宝焼きのもうひとつの特徴は表面の加工です。金属の素地にガラス質の釉薬を使用しています。700℃~800℃という高い温度で釉薬の焼き付けをしており、時間が経過すると溶け出して光沢や透明感が現れるのです。

ガラスには美しいツヤを楽しめるという魅力がありますが、一方で衝撃に弱いという性質を持っています。アクセサリーで七宝焼きの作品を身につける際にも、強い衝撃を与えないように注意しなければなりません。

押さえておきたい七宝焼きのお手入れ方法

七宝焼きはデリケートなので、取り扱いには十分な注意が必要です。ここでは、七宝焼きの作品をお手入れ方法について詳しく見ていきましょう。

布を使用が基本

七宝焼きの作品をお手入れする際には布を使用しましょう。作品が手に触れないように大きめの布の使用がおすすめです。

ガラス質による加工を施した七宝焼きは、他のアクセサリーや小物に比べると繊細でキズが付きやすいという特徴があります。また、少しの汚れが付着してしまった場合、放っておくと取れにくくなってしまうでしょう。七宝焼きのアクセサリーを保管する際には、柔らかい布を使って優しく汚れを拭き取るのがおすすめです。

汚れが付着してしまった場合

七宝焼きのアクセサリーや小物を使い続けていると汚れが残ってしまうことがあります。また、外出先で食べ物や飲み物が付着してしまい、表面が汚れたというケースもあるでしょう。汚れを落とす際には柔らかい布がおすすめですが、汚れが落ちにくい場合には洗剤を使用しましょう。

食器を洗うときに使用する中性洗剤を使えば、汚れを簡単に落とせます。また、中性洗剤は金属やガラスとの相性がよいため、変色や酸化などの心配もありません。家庭用洗剤でアクセサリーや小物に付着した汚れを落とす際にも、力を加えずに丁寧に洗うのが大切です。

洗った後のお手入れ

七宝焼きの作品は太陽などの光に強く、水にぬれても強いという性質を持っています。ただし、洗剤で汚れを落とした後は、柔らかい布を使って表面に付着した洗剤の泡や水分を拭き取るのがよいでしょう。布を使って水気を拭き取る際には、力を加えずに包み込むようにケアするのがおすすめです。

七宝焼きのお手入れで注意しておきたいポイント

七宝焼きの作品をお手入れする際に、研磨剤入りの洗剤やスチールたわしを使いたいという方がいます。ここでは、七宝焼きのお手入れで注意しておきたいポイントをご紹介します。

研磨剤入りの洗剤の使用はNG

七宝焼きのお手入れにおいて研磨剤入りの洗剤は使用を控えましょう。研磨剤には硬い粒子が含まれており、ガラス質の表面にキズが付く恐れがあるからです。光沢が失われるだけではなく、表面のガラス質がはがれることもあります。汚れが付着した場合でも家庭用の中性洗剤で優しく洗うようにしましょう。

スチールたわしの使用もNG

七宝焼きのお手入れでは布の使用が基本です。スポンジの使用は可能ですが、スチール製のたわしを使うと表面に細かなキズができてしまいます。研磨剤入りの洗剤を使ったときと同じように、七宝焼きの特徴である光沢が失われてしまうでしょう。

3-3.食器洗浄器の使用も控える

七宝焼きの小物やアクセサリーをお持ちの方の中には、食器洗浄器を使ってまとめてお手入れしたいという方もいるのでしょう。しかし、食器洗浄器で洗うとアクセサリー同士がぶつかってしまい、表面にキズが付く恐れがあります。小物のお手入れをする際には、布を使って丁寧に汚れを拭き取るのが基本です。

まとめ

まとめ

七宝焼きには美しい光沢と繊細なデザインという魅力があります。いつまでも金属とガラス質の輝きを楽しめるためにも、こまめにお手入れをしましょう。

「畠山七宝製作所」ではペンダント、ブローチ、ネクタイピン、バクチャームなど、こだわりの七宝焼きの作品を取り扱っております。東京都知事指定伝統工芸品にも選出されており、確かな品質の作品を販売しております。七宝焼きの作品の購入をお考えの方は「畠山七宝製作所」にお問い合わせください。