七宝焼きの体験

いま色々なジャンルの体験が多く行われている。

七宝焼きも体験教室は多くあります。

もともと体験教室は七宝作家さんが開いてものが殆どでした。

昨今七宝焼きの職人にも体験の波が侵食してきました。

私は七宝焼きの職人で他者に七宝焼きを教えるのは商売ではありません。

しかしながら月1回申し込みが有れば体験を受け入れています。

但しこれも弊社の都合で忙しい場合は2~3か月体験をお断りすることもあります。

職人の本音としては七宝の仕事が潤沢にありその製品作りで日々を送るこれが職人の本文だと思っています。

東京七宝工業協同組合わ発足当時64社ほどの大きい団体で組合を運営してきました。

昭和34年発足し現在まで残った工房は11軒しかありません。

この中で七宝教室を開いている仲間は1社です。

東京七宝の場合職人がその技量を生かし多くの七宝製品を生んできました。

職人はその仕事を全うすることに満足感を覚えるものです。

弟子に七宝を教える他年に1度荒川区の小学生にも学校を訪問し体験学習をしています。

私が職人になった40年前には考えもしなかったことです。

仕事に集中していればよい時代でした。懐かしくもあります。

職人は本来の姿に戻るのは難しいでしょう。

店主