2016年12月19日

七宝焼き2

東京七宝について東京七宝は2003年に東京七宝工業協同組合が東京都伝統工芸品に認定されて付けた名前です。

もともと七宝焼きの名称は有線七宝(銀線を用いる)七宝焼きとメタル七宝(東京七宝)彫刻による七宝焼きに大別されます。

昭和以降七宝焼きの作家さんが出ると色々な技法が考案されましたが、詰まるところこの2種類の技法が主流です。

作家さん達は酸処理が出来ないため殆ど(銀線を用いる)有線七宝を選択します。

この技法は初期の準備が出来やすい為この技法及びこの技法から派生したマーブル七宝や窯変七宝など1点ものに見えやすい方法を選びます。

私が行う七宝焼きは準備段階に時間が掛かります。デザイン制作、彫刻制作、抜型制作など準備に多くの時間を掛けます。

この点が一般の人や作家さんには取り掛かりにくい段階と言えます。

まして1点ものを作るというよりは技術の高い研ぎ澄まされた商品を作る。これがいわば職人の味だと思います。

私も1点ものは簡単に作れます。でもそれは私の仕事では有りません。

良い製品を多くの人に使って頂くのがわたしのしごとです。

店主