2016年05月

5月14日

今日は東京七宝工業協同組合の件で組合の事務所である坂森七宝工芸店へ行ってきました。

東京七宝工業協同組合は設立から今日まで60年近い組合活動をしてきました。

当時若い職人と経営者が多くいました。

七宝焼きは昭和30年代から40年代にかけ多くの製品や商品の使われてきました。

色を使うアクセサリー、バッチ,社章、車のエンブレム、紳士品のアクセサリーなど多くのジャンルで使われていました。

今七宝焼きはその当時から比べると非常に需要が減っています。

一つには七宝焼きに代わる色物として樹脂を使ったピンズやアクセサリーその他多くの色物に樹脂が多く使われるようになました。

その要因は樹脂が多くの金属に密着するためであります。

樹脂は120c程度で温めれば商品になりますが、七宝焼きは830cの高温でガラスを焼き付ける為

金属を選びます。七宝釉薬の焼き付けができる金属は、金、銀、丹銅の3種類です。

ここが樹脂に譲る一つとなります。

但し七宝焼きは傷がつきにくく長持ちがするという特徴があります。

今日はこの辺で

店主

東京都伝統工芸士展

東京都伝統工芸士会は本年度暫くぶりに伝統工芸士展を開催することになりました。

準備期間が短く夏の暑い時期なので多くの販売を望むことはできません。

ただ今年限りの展示会でなく毎年続けられるような展示会をしたいと思っています。

私は今回会場設営の部長をすることになりました。

先輩方の意見をよく聞き面白いブースづくりをしたいと思っています。

しかし時間的に余裕がないので、面白みは減るかもしれません。

多くの仲間力を借り楽しい展示会にしたいと思っています。

今回のメインは体験を重視したブースづくりになります。

東京の伝統工芸品が皆様に受け入れられるよう皆で頑張ります。

店主

5月4日

昨日九州地方の美術館から商品の提供を依頼されました。

私の制作した商品で喜んで頂けると嬉しいと思い了解しました。

まだ詳細は未定ですが、美術館への製品納入が増える野が希望です。

ただ弊社の生産能力を考えるとそれほど多くの美術館に納品は無理だと思います。

ただ職人として私のような七宝焼き制作している方は少ないでしょう。

東京七宝(東京七宝工業協同組合)人数も七宝焼きの職人は13名ほどです。

この中で自社の作品を制作しているところは3社のみです。

美術館、百貨店等へ商品を入れているのは弊社のみです。

このことを考えると将来が不安になりますが、でも前へ進むのみです。

店主

新作ラビリンスのボトル

この商品はラビリンスのコーヒーカップと一緒にデザインしましたが、商品にするのが時間がかかりようやく日の目を見ることになりました。

純銀製のボトルはとても美しくかわいい製品になっています。このようなタイプの作品も弊社ならではだと思います。20165110415.jpg