東京都知事指定伝統工芸品東京七宝
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伝統工芸士が作る七宝焼
七宝の歴史 製作手順
 
七宝の歴史

世界的な七宝の歴史
七宝の始まりは今のところ必ずしも明確とは言えませんが、現在では1952年にキプロス島コウクリアで発見されだミケーネ人の墓から、紀元前13世紀の有線で飾られた6個の黄金の指輸が発掘され、また紀元前11世紀に有線七宝で飾られた王位の笏が、キプロス島コウリオンの墓から発掘されています。この辺が一番古いかもしれません。
  また、七宝釉とよく似たガラスは紀元前1700年から1800年頃の古代メソポタミアや1500年頃の古代エジプト第18王朝ですでに行われており、その後帝政ローマ時代のローマン.グラス サーサン朝ペルシャのカットグラス等他いろいろなグラスなどとして発展しています。古代に於ける実態は明らかではないと思います。
 七宝の定義を、「金属器胎の表面にガラス質の釉薬を溶着したもの」とすれば、確実なところ12世紀頃のヨーロッパにおけるドイツのケルンやフランスのリモージュではかなり高度な七宝技法が発達していました。この技法は直接的にはビザンティン帝国から伝えられ、さらにその前はケルト人によって行われていたといわれます。
  中国においては七室のことを琺瑯と称しています。また景泰藍ともいいますが、これは明の景泰年間(1450〜56)に優れた七宝器が製作されていたことからの俗称で、特に有線七宝のことを指しています。これらの七宝器は青藍色を主としていた為、またの名を発藍とも呼ばれました。中国の七宝の創始については詳らかではないが、仏像合座に嵌入されているガラス質は正にこの七宝の技法によるものである。(流金七室の仏像台座片)は庸代の作とされています。
  日本では、意外に古く七世紀の遺跡である奈良県明日香村の牽牛子塚古墳から、亀甲形の七宝金具の出土例が知られています。また6世紀の遺跡である奈良県藤ノ木古墳出土金銅透彫鞍金具飾りなどが知られています。一般に良く知られるものとして、奈良 正倉院に蔵される七宝鏡「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」は現在の有線七宝に最も近いものであります。

日本では飛鳥、奈良時代に開きかけた七宝は暫くの間しぼんでしまいます。その間中国で作られた七宝焼が日本に入って活躍したようです。
  日本の七宝開花は近世江戸初期平田彦四郎の出現によってもたらされることになる。
平田彦四郎は慶長年間中の頃に朝鮮人より七室を学んだとされています。が正確なところは定かでありません。しかし彼の七宝はそれまでの七宝(泥七宝)と違い、透明な釉を交える鮮麗かつ清冽な色使いで、それまでの技法とかなり違いが有り中国の鮮麗ではあるが玉石の深みのある輝きを模した七宝技術とは明らかに異なり、どちらかといえばガラスの輝きに近い感覚を示す同時期のフランス製の七室に近いものでした。彼の作品の多くは刀剣小道具に使われています。

江戸時代の末期には尾張で生まれた梶常吉が、オランダの七宝を研究し現在の有線七宝の基礎を作り愛知県七宝町でこの伝統技術が守り続けられています。
明治時代に入り七宝は本格的になり、ドイツ人のゴッドフリート、ヴァーグナーの伝えた七宝技法を改良し、金銀線を用いた精巧な七宝を製作した並河靖之や、無線七宝を生み出した濤川惣助などが七宝の歴史に名を残しています。

東京七宝の歴史
東京七宝の歴史は平田彦四郎をその祖としています。
江戸初期、平田彦四郎(道仁)は朝鮮からの渡来人に七宝焼技術を学び、凹部に色付けしたと言われています。この方が我々東京七宝の祖であり彼は徳川幕府のお抱え七宝師として名作を残しました。
左、刀の鍔は彼の名作として知られています。平田家は代々江戸に住んで明治初期までその技術は門外不出とされて来ました。
慶応3年パリで第5回万国博覧会が開かれた時、日本の権威を海外に宣揚しようとして、幕府も使節団を派遣しました。そのとき薩摩藩がパリの勲章師にレジョン・ドヌールというフランスの勲章をかたどらせた「薩摩勲章」を作りナポレオン3世以下に贈り好評を博した。このことを機に勲章の認識が高まり時の新政府は元老院の前進左院で賞牌制を設けることが論ぜられ、明治6年その製造が造幣寮に依頼あり、当時七宝作業の経験がなく旧幕府時代の七宝焼家元であった平田春行が明治(7)年に試作品を完成させ後の(旭日章)となります。

左図が勲1等旭日桐花大受章です。この勲章が東京七宝の元祖という事になります。
現在我々組合の七宝焼製作はこれをベースとして他方面に作品を供給しております。
女性装身具、紳士装身具、カーマーク、ゴルフマーカー、校章、社章、その他其の用途は非常に多いといえます。
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